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入澤 恵理子; 山下 直輝; 加藤 千明; 佐野 成人
no journal, ,
使用済み核燃料の再処理施設では、使用済み核燃料に由来する金属成分を含む硝酸溶液を加熱・濃縮する。この処理液は、ステンレス鋼に対して腐食性が高い。これまでの研究によると、酸化性金属イオンの溶解により、純硝酸溶液に比べて高い電位域でカソード反応が起こることが示されている。そして、アノード反応は溶解した金属イオン種には影響されず、HNOやHNOなどの酸性硝酸化学種の濃度で決まることが示唆されている。一方、燃料由来の放射性核種から放出される放射線は、再処理プロセス溶液の放射線分解を引き起こす。硝酸媒体の放射線分解や放射線分解生成物と硝酸の反応により、亜硝酸が生成されることが知られている。亜硝酸の生成は、ステンレス鋼表面の腐食反応のうち、アノード反応に影響を与えると考えられている。再処理プロセス溶液中のステンレス鋼の腐食反応を理解するためには、硝酸媒体中のステンレス鋼のアノード反応に対する線の影響を評価する必要がある。本研究では、硝酸媒体中のステンレス鋼の腐食電位及び分極曲線に及ぼす線の影響を調べた。その結果、腐食電位の上昇と分極曲線の変化が観察された。また、得られたアノード分極曲線の変化の原因を、亜硝酸添加と非照射下での浸漬時間の結果から検証した。